グラスフェッドバターについて
当店では「フォンテラ社」Anchor(https://www.fonterra.com/jp/ja.html) のニュージーランド産グラスフェッドバターを使用しています。
この”グラスフェッド”とは、「牧草を食べて育つ」ことを意味しています。
そもそも牛は本来は草だけを食べる動物ですが、現在の日本では草以外にも栄養素を多く含む穀物飼料を与えて牛を飼育する方法が主流です。(これを「グレインフェッド」と呼びます)
ですが、本来は牛の主食でない穀物を食べさせると、糖質過剰でメタボ状態になったり、消化器系への負担から病気にもかかりやすくなったりします。
ニュージーランドのフォンテラの契約酪農場で放牧される乳牛たちは、広々とした緑一面の牧場をのびのびと歩き回り自由に牧草を食べて育ちます。 その牧草飼料率は平均約96%にもなります。
そうした乳牛が生み出すミルクは、穀物飼料主体で成育した乳牛から取れるミルクに比べてより多くの共役リノール酸(CLA)(※2 )やβ-カロテン、ビタミンDが含まれると言われています。
そのミルクから作られるバターは、独特の風味やフレッシュな後味に加え、牧草由来のβカロテンを多く含むことでより濃い黄金色になるのが特徴です。
何より、乳牛にとってほとんどの時間(搾乳以外の時間の97%=年間約350日間)をストレスの少ない環境でのびのびと自由に生活できることは、アニマルウェルフェア(動物福祉)の面でもとても優れていると言えるのではないでしょうか。
さらに、ニュージーランドの放牧酪農は環境負荷が低く、実際に、同国の酪農場における温室効果ガス(GHG)排出量は世界で最も低いという調査結果も出ています。
これは乳牛の糞尿が土壌に返り牧草の栄養になるといった自然のサイクルのほか、肥料や飼料の使用が少なくそれらの生育や輸送などに係る温室効果ガスが抑えられることや、酪農場でのエネルギー使用が少ないといった、自然型の酪農形態であることが大きな要因だそうです。
消費は、自分たちがどんな社会を望むのかを示す、お金を使った「投票」とも言えます。
グラスフェッドバターはけして安価なものではありませんが、
山中菓子店は自身の社会への「投票」として、この素材を使っていきたいと考えています。
※1:アニマルウェルウェアとは動物を「感受性のある存在」と捉え、家畜にとってストレスや苦痛の少ない飼育環境を目指す考え方のこと
※2:共役リノール酸 (CLA) にはアレルギー反応抑制、体脂肪燃焼、抗酸化作用によるアンチエイジング、筋肉の増強・増加があるといわれています